2016年10月3日月曜日

ドロミテ③ Monte Elmo(エルモ山)

2016年9月28日(水)

朝起きて、お尻のあたりが少し筋肉痛。下りで、お尻から膝上の筋肉で歩いていたからかな。
反対に夫は、膝から下が痛いと言っていて、同じコースを歩いても、筋肉の使い方が違うというのが興味深い。


この日は、朝早いと大分寒いというのを学んだし、行きはロープーウェイに乗るので、
10時頃の少し遅めの出発。


Sesto(セスト)という町のロープーウェイ乗り場に。一人片道、12.60€。
乗客は、ドイツ語話者の観光客ばかり。1320m~2060mまで、10分もかからず到着。写真右は頂上の乗り降り場。





頂上付近で見つけた花たち。
こうして自然に目を向けるのもトレッキングの楽しみの一つ。特にソムリエの勉強をするようになって花の香りを知るようになり、花が好きになりました。

左上:Campanula barbata? 左下:Mirtilli Rossi(コケモモ),
真ん中上:Epilobio, Epilobium Fleischeri?(アカバナ属) 真ん中下:Trifoglio?
右Imperatoria Vera?

とくに コケモモ、滞在中、至る所でたくさん見かけました。



花々の写真を撮りながら、ロープーウェイの降り場から、さらに頂上を目指し、
2200m 山小屋(Gallo Cedrone )に到着。ここは立ち寄りませんでした。

暫し、美しい景色を堪能しました。
こんなに綺麗に景色を拝めるなんて、本当に幸運。お天気に恵まれて良かった!と改めて感じました。

雲がまた、良い味を出しています。ここから見える山は、三つ。
左側から、Sasso Vecchio, Tre Scarperi


写真が切れてしまっているのですが、、(汗)
左から、Tre Scarperi, Cima di Sesto





この後、夫が調べた、評判が良い山小屋でランチを取る予定だったため、昨日のようになるまい!と、後ろ髪を引かれつつ、早々に下り始めました。(Sentiero 4とSentiero 2 )


Sentiero4を下っている途中、アルプスと言えば!!のカウベルが聞こえてきました。
車も人通りも無く雑音も無く、絶好のチャンス!!と、Sentieroから逸れた道を必死に登り ビデオ撮影に成功!
牛さんw  なになに??と凝視^^;


高校の吹奏楽部の大会で「アルプスの詩」という曲を演奏したとき、
曲中、牛のカウベルの音が出てくるんですが、映像を見たり、牛になった気持ちで!と想像力を膨らす練習をしたりしていて。いつかアルプスのカウベルをこの目で見てみたいとずっと思っていたのですが、長年の夢がかないました!




Sentiero4は、別名Sentiero delle Fiabe (おとぎ話の散歩道)。
道中、野生動物図鑑があったり、木でできたモニュメントがあったりして歩いても飽きず、素敵なアイディア。
私たちは野生のリスを見かけました!
下の女性の木でできたモニュメントは「クネーデルの女性」
この女性は、クネーデルを、貧しい人々に与えなかったために、土の下の穴の中に閉じ込められ、永遠にその中で、クネーデルを作り続けることとなった、そうです。

他にも…
夜、男性がこの道を歩き婚約者に逢いに行く途中、幽霊が出た、という、モニュメントもありました…(ゾー!) 変なものが写り込んでは困るので写真は撮ってません!


山小屋はこちら!という看板が、わくわくさせます。お腹が空いた~。


この看板でおわかりかと思いますが、
この地域は、ドイツ語・イタリア語二か国語表示。
てっきり、私はイタリア語優勢かと思っていたのですが、ここに住む人はドイツ語メインなんですね!
イタリア語があまりうまく話せない人すらいて、イタリアでは無いような感じ。イタリアなのに!
はるか昔に習ったドイツ語が少し思い出されましたww



山小屋 Jägel Hütte Baita di Cacciatore (1830m)に12時半頃に到着。
シーズンオフとは言え、暑くて半そでになるほど、人も少なく、ゆっくり出来て、最高!




夫は、Uova, Patate e Speck (卵&名産の燻製ハム&じゃがいも)、
私は、Canederli e Crauti(クネーデルとザワークラウト)。
このCanederliは PressKnödelという、大変古いレシピらしく、普通のクネーデルと違い、丸めた後に少し潰し、中には、地元産のチーズと西洋ねぎが入っているとオーナーから聞きました。
と~っても美味しかった。


中央のパンの写真の平らなものは、Schüttelbrot (シュッテルブロート)という、郷土パン。
御煎餅のように固くてパリパリ。ここのはフェンネルの種が入って、香ばしかったです。

デザートは、やはりStrudel (ストゥルーデル)  私は王道りんご、 夫はアンズのものをオーダー。
生地がしっとりしていて、美味しい…今まで私が家で作ったことのある生地と全然違う(汗)どうやって作っているのだろうか…クロスタータのもっとしっとりとした生地のような感じ。


Monte Elmoは、冬はスキー場として賑わう場所、リフトも見かけました。
今回訪れた山小屋は、冬はスキー客で大賑わいだそう。今は、シーズンオフで、冬の繁忙期を前に、10月9日から一旦休業とのこと。
実際私たちが下る道も、スキーコースを横切るような形で散歩道が通っていました。

カフェをオーダーしたら、サンブーコのリキュールのサービスをしてくれました。
オーナーさんが親切で、とっても素敵な山小屋でした。




14時過ぎごろに、山小屋を後にし、Setiero4が続きます。雑木林のような道。
日が当たらなく苔が広がり、キノコが生えているような道でジメジメ。
なんだかもののけ姫に出てきそうな感じ。
この写真、日が入り明るく見えるのですが、本物は、もっともっと暗い。



そう!途中、トラックが通過したんですが、牛の糞をそのままの状態で運んでいて、
本当に勘弁してよ~!という感じでした。。慣れてきたとは言えやっぱり……



さて、Sentiero 2が途中から始まります、別名Sentiero di Meditazione(瞑想の散歩道)

瞑想とある通り、道中、キリスト教関連のモニュメントをいくつか見かけましたが、
どれもドイツ語で書かれていて、理解が出来ず…

木でできた教会。
素敵でした。歴史が感じられます。後ろの岩も年季を感じます。。





途中お宅を通過し、猫ちゃんを発見♡日向ぼっこ中。



Sestoに近づいてきました。
写真左:Sesto間近の道中でたくさん見かけた赤い実のなっている木....Sorbo degli Uccellatori (セイヨウナナカマド)
収穫されている気配も無く、食べることは無いものなのでしょうか?


写真右の木でできた枠のようなものは、翌日も山頂で見かけたのですが、
夫が干す枠かな?(乾物用?)と言っていたのですが??



Sentieroが終わって大体15時半頃にSestoに到着、ぶらぶら。
可愛い町で大好きになりました。大きな観光案内所もあり便利。

San Candidoではあまり見なかった、チーズ工房、お肉屋さん、パン屋さん、ケーキ屋さん、スーパー等を見かけました。住民はここで買い物をしているのかな??
生活感が感じられて好きでした。私たちも、お土産はここで買う方がいいね、と学びました。



チーズ工房では、翌日のパニーノ用のチーズも購入。
やぎの白カビチーズ!美味しかったなぁ。

美味しいヨーグルトが食べれるかな!と楽しみにしていたのですが、
5kg~の販売、小売りは無し、ホテルに卸しているんだとか…
ラスぺツィアあたりだと、小さいサイズのヨーグルトも買えるのになぁ。残念。


上のケーキは、調べてあった評価の高いケーキ屋さんKolfer (Sestoの近くの集落Moso)で。

ザッハトルテを食べたかったのですが、遅すぎで売り切れ(;_;)
お姉さんが、おまけで梨のケーキも少し入れてくれ、感じが良かったです。一切れがこんなに大きくて、これで8€もしない位。

これぞ日本で食べるチョコレートケーキ。とっても懐かしい味がしました。

夜は、夫がトマトソースのパスタが食べたいというので、ミニトマトから、トマトソースを作って、
大変(;_;)

翌日もトレッキングー!


●おまけ
母と伯母に、ドロミテの写真を何枚か送っていたのですが、母「スイスはどんな食べ物なの?チーズフォンジュ?」伯母「あの山の向こうはスイス?」
イタリアとオーストリアだよ、と何度も言ったのにww
私もそうでしたが、アルプス=スイス、という図式がなぜか成り立っているからでしょうか。

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